松竹映画　美味しんぼ　‘96
後にも先にもたった1回の映画の仕事。
正直、料理と料理人の描き方が??なので、
試写会で一回見ただけで、自分の仕事なのにビデオも持っていない。
ただ、三国さんが亡くなって、
佐藤さんと親子共演したのがこの1本と言う事になると何だか意味があるような…

約2か月半、三国さんと佐藤さんに付っきりで指導監修しました。
活きてる大アンコウや大鯛を同サイズで数本用意したり、
今はなき大船撮影所で毎日のように煮豆を作り、
京都・丹波篠山・城ケ島・鎌倉他ロケにも同行しました。
鍋の持ち方・塩の振り方・包丁の持ち方も指導しましたが、
佐藤さんは素直にやってくれるものの、
三国さんは本番になると絶対にその通りにはしてくれない。
だから俺らから見ると全部オーバーアクション…
だから、
映画に出てくる包丁とアップの時の三国さんと佐藤さんの手は全部俺のものです。
三国さんの引きシーンが終わるとすぐ着てる服を脱いでもらって、
まだ体温の残る服を俺が着てアップの手元撮影。
懐かしい思い出。

謹んでご冥福をお祈り致します。

今日はうちで使っている卵のお話を
うちの卵は全て、姫路市たつのにある藤橋家さんの夢前卵「夢そだち」です。
実は藤橋家さんは私めの顧問先、お仕事を頂いている会社です。
卵作りにかける意気込みとその卵の美味しさに惚れ込み、お願いして
姫路から送ってもらっている
藤橋家さんでお仕事させて頂くにつれ、だんだん理想の卵が見えてきた。
先ずは、安心安全で自然の美味しさを持つ卵は徹底管理した環境でしか作れない事。
そして、上記の条件を備えた卵は、必要コストを削らずに不必要コストを徹底削減しても
コンビニ・スーパーの卵価格には絶対に太刀打ちできない事。

要は卵を産む鶏が健康でストレスが無く上質な餌を食べているか。
産み落とされた卵がどの様に採卵・洗浄・選別・検査・発送されているかどうかが一番であって、
地べたで自然に放し飼いされている鶏だから最高の卵を産むとは限らないって事

ちなみに藤橋家さんは100年近く続く家畜飼料屋さんでもあります。
是非お試しを。「藤橋家　夢そだち」検索っ!!

先日、母の誕生日祝いを赤坂エクセル東急のなだ万ジパングでやらせてもらった。
大嶋料理長の御好意で特別コースを楽しませてもらい
オフクロも兄弟・家族も大喜び
窓の外には身長が半分になった赤プリ。

俺：「これはホントはこの倍の高さがあったんだけど、
日本独自の最新式解体術で元の姿を残しつつ、
巨大なジャッキで支えながら、
内側から壁・柱を壊して行ってるんだよ」
オフクロ：「はぁ???????」
まぁ88歳になるオフクロには無理だわな

ま、孫娘3人に囲まれて、お酒も飲んで上機嫌だったから
めでたしめでたし。
いつまでも長生きしてほしいと願う、アラ還の息子でございました